アルキメデスの大戦、メモ

アルキメデスの大戦を見てきた。以下、ネタバレを含むメモ

  • 連載時にTwitterで要点をツイートされていたかたをフォローしていたため、どんな話であるかは(ストーリーやプロットを知っている、という程ではないが、雰囲気ぐらいは)知っていた
  • 盆明けの火曜の朝1(といっても9時半)の上映なので、貸切状態だろうというつもりだったが、だいたい十数人(数グループ)程度と、予想を外れる程度には入っていた(シネプレーゴ、2回/日の上映)。CGを勉強中らしい(それっぽいハードカバーを暗くなるまで読んでた)外国人らしい学生とか、けっこう客層の幅も広く
  • 序盤から中盤までの展開については特にコメントすることもないと思う(「プリンストン」を除いて。これは最後に別に書く)
  • 橋爪功さんの老け役が、演技というよりも実年齢という感じがあるのがつらい。いや、そこまで含めて演技なのかもしれないが
  • 他の「かたき役」の浅さは無論演出だが、それが余計に平山(実在の人物としては平賀さんですな)の不気味さになっていた、という気もする
  • 鶴瓶造船の流れはまぁご都合的だけども映画だし
  • どちらにした所で太平洋戦争は始まっていた、ということを後出しで示しているシーケンスは(史実の記録から引くならば「半年や1年の間は随分暴れてご覧に入れる」「2年3年となれば全く確信は持てぬ」の前者の側)、意図はわかるが、かなりわかりにくいように思った。これは私の映像感覚の老化かもしれないが
  • 波浪の件はむろん、第四艦隊事件( http://www.shippai.org/fkd/cf/CB0011022.html )をヒントに物語に取り込んだものだろう。そのへんは私よりも詳しい人が多いだろうのでパス
  • 君はそれを完成させたいはずだ、と囁く平山、これは数学の「黒い側」ということだろう……というわけで次のメモに続く
  • プリンストン」と来ると、「ノイマン」そして「チューリング」と連想が続く(チューリングは戦前に渡米しており、ノイマンに「このままとどまらないか」と打診されたのだが、チューリングは英国に帰り、そしてさきごろ映画になった「あの」仕事をしたわけである)。彼がもしあの場であのまま船に乗ってプリンストンに行っていたならば、ノイマンと共に原爆でも作っていたのではないか、などと考えると、あの平山のセリフつまり、つかこうへいの「広島に原爆を落とす日」のあれを彷彿とさせるあれもまた一段とクるものがある気もする。まぁ考えすぎか
  • そこまで歴史のifを言うなら、チューリングプリンストンに居たことにして……