1/1000sec.
シリーズ1/1000sec. (MF文庫―新谷かおるマグナムロマンシリーズ (8-19))
- 作者: 新谷かおる
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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各社の一時代を築いた名機があれこれと出てくる、ということは往年の作品の再録。版面が小さくて資料的価値が主なんだから、初出情報とか過去の収録書情報とか付けて、資料的価値を上げたらどうかと思うんだが
代表的普及機としてピッカリコニカの名前が出てくること、ミノルタ CLE でなくてライツミノルタ CL が出てくること、ミノルタ XD が出ていることなどから、1979 年ごろの作品、と考えると(というか F1 をモチーフにした作品で '80 年って出てくるな)、究極超人あ〜るの 10 年弱前の作品ということになる。つまり、あ〜るでは「ボディは自分のものではない」と言いながらもキヤノン F-1 を使う高校生が出てくるわけであるが、このころはプロのみが使う機材であったわけだ
これを書いていてジャスピンコニカの発売年を調べたんだけど、1977 年には発売されていた。追撃するキヤノンのオートボーイも '79 年の末には出ているので、あ〜るにおいて「オートフォーカス」に、わざわざ「それはそれはありがたい機能のこと」と注が書かれるぐらいには一般化していなかった、ということを考えるに、80 年代、まだカメラというものは(プロはともかく(プロも?))最新型に次々と乗り換えるようなものではなかったということか