Wikipedia に期待されるもの

id:yaneurao さんが id:yaneurao:20091126#p1 id:yaneurao:20091127#p1 と 2 エントリ費やして、おまけにコメント欄もやいのやいので、半年弱コメントのない日記主としてはうらやましいとかそういうことはどうでも良くて、ウィキペディアに書かれる記事はどの程度でいいのだろうという話
例えばクイックソートで考えてみる

qsort [] = []
qsort (x:[]) = [x]
qsort (pivot:rest) = left ++ middle ++ right
  where
    left = qsort [x | x <- rest, x < pivot]
    middle = pivot:[x | x <- rest, x == pivot]
    right = qsort [x | x <- rest, x > pivot]

(ちょっと書き換えた)
なんの工夫もないクイックソートである。あらかじめソートされたデータが与えられた場合に最悪だとかそういうところもそのままであるが
さて、クイックソートのキモは本来ここからである。当然ながら Haskell ではなく配列を副作用でガリガリ書き換える言語でということになるわけであるが、参考すべき文献の素晴らしい紹介か徳丸さんのページにあるのであとはそちらをごらんいただきたい → http://www.tokumaru.org/books/##ADS
で、この文献にある決定版のコード(かぞえてみたら無慮 60 行ちょっと)をウィキペディアに載せるべきかということになるが、とてもそうすべきとは思えない。アルゴリズム実装事典ではないのだし、参考文献へのポインタにとどめて、紹介するコードは前述の Haskell コードのような、典型的な入力に対して期待されるオーダーで動くもの、でいいのではないだろうか
とは言え、ウィキペディアの場合、やねうらおさんの示した例ぐらいだと、とりあえず書き換えてしまって様子を見る、というのも一つの手かな。というのが約 1 年ぐらいぼちぼち編集してみた時点での判断だったり。速攻で書き戻されて、それを元に戻してもまだ戻されるようならさっくり諦めますがw