パソコンは日本語をどう変えたか

パソコンは日本語をどう変えたか―日本語処理の技術史 (ブルーバックス)

パソコンは日本語をどう変えたか―日本語処理の技術史 (ブルーバックス)

ブルーバックスのコンピュータ書としては並のデキ。つまり中の下
YOMIURI PC 編集部著ということで、雑誌連載をそのまま書籍にしたものにありがちなまとまりのなさ(それぞれの話題をつまみぐいしただけ)感はあるものの、ひととおりの話題は網羅してはいる
現状の Unicode が大規模セットを目指していることに全く触れていなかったり(というか UCS2 としての Unicode しか説明していない)、GT プロジェクトや TRON の収拾している文字について単に商品「超漢字」の紹介で済ませていたり、etc... のツッコミ不足は、そのあたり(どのあたりだ?)の人であればツッコまざるをえないと思われる
そういえば黒日記9月9日によれば、国語審議会は「“國民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資する”目的のために国語を改革する、といった積極的な組織」だったということなのだそうだが、計量言語学というある意味現状追認の学問を専門とされた水谷静夫さんがおられた所でもあるというのが面白い所というか不思議な所というか