あれこれ

諸行無常

高橋会長の「ラノベ作家に花束を」( id:takahashim:20070428#p1 )
ラノベをそれなりに好きな人なら、」って書いてるけど、それちょっと無理かも
前世紀から、少なくとも今回のラノベブーム以前から読んでた人で、かつ気に入った作家の作品はチェックする、ってタイプの人でないとピンとこないんじゃないかと思う
で、ちょっと関連がありそうな話が別のところであった
ライトノベルも死後50年の夢を見る(か?)」( id:banraidou:20070501:1178047120 )
現状、50 年どころか、90 年代の作品でも入手が困難だったりしますが(マケプレでだいぶ緩和されたようには思うけど)、実験的な作品とか、割合は少なくとも、面白いと思う人はロングレンジでいるんじゃないかと思う作品ってのもありますし
ブーム自体は、悪いことじゃないと思う。より多くの人がそのジャンルなりメディアを知ることに繋がるし、幅広い創り手が集まるという効果もある
しかし、ブームにはまた終わりもある。これは不可避である。別のブームに人が流れたり、あるいは隣接ジャンルから吸い寄せられていたリソースがホームポジションに戻ったり、というのは自然な流れとして、ある
その時に、ハードランディングとならず、また持続可能性をそこなわずに、きちんと次世代を育てられるインフラとして、雑誌やファンコミュニティやライブラリが存在できているかどうか、ってのが、分かれ目じゃないかと思うのだけどね

知的権利と仁義の世界

「Copy & Copyright Diary - 手品の種」( id:copyright:20070502:p1 )
これは事件報道の話だけど、種明かしを売りにした TV 番組の問題は前からあって
たとえばスティングさんの http://homepage3.nifty.com/MagSting/Exposure/exposureTop.htm とか参照
で、この件で問題かなと思うのは、阿曽山大噴火コラム「裁判Showに行こう」で書かれてるんだけど
http://www.nikkansports.com/general/asozan/2007/asozan086.html
裁判中に、証人だから言わなきゃならない、っていう状況で種明かしがあったらしい点
で、阿曽山大噴火さんは微妙に伏せてるわけだけど、結局のところこれまでは仁義ってことでみんなが守ってきたことだけど、これからはこういうのも特別立法でもせなならんのかな、とか思った
驚いたのがこの日記を書こうとしてググったら山のように種明かしサイトがあること
種明かしのある本とかは、それこそマジック How To 本とか珍しくもないわけだけど
(たとえば、ってこれは How To 本じゃないですが)

トリックの心理学 (講談社現代新書)

トリックの心理学 (講談社現代新書)

当然ながら、本職が現役で使ってる種は明かしたりはしてないわけだけど、日本社会を見るに、こういう、業界の仁義をみんなも守ろう、っていう空気が薄れている気がするのだよねなんとなく