「ゲーム性」という語の(もしかしたら最古の)用例
ここにスキャンして載せたのは、「物理の散歩道」シリーズという単行本のタイトルで知られる、『自然』誌の「ロゲルギスト」による連載エッセイの一部で、同誌19巻6号(1964年6月号)「コントロールを楽しむゲーム」、筆者はロゲルギスト I2(今井功先生)からのものです(72ページ)。その時期から、「ゲーム性」という語のかなり古い、もしかしたら最古の用例とも思われます。
おもちゃの話とゲームの話がないまぜになっていますが、おもちゃのうちでも、完全に偶然に任せられるのでもなく、完全に人間がコントロールするのでもなく、競技(英語 game の原義のひとつに近い)的な性格等を持っている、といったような意味、すなわち、後によく使われるようになったのとだいたい似たような意味で使われていることがわかるかと思います(なお、内容を確認されたい方は、雑誌のバックナンバーでなくとも、『第三 物理の散歩道』に再録されていますので、そちらの92ページを参照されれば良いでしょう)。
- 作者: ロゲルギスト
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1966/09/30
- メディア: 単行本
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