PEN関連ムックとかに目を通したり

おっさん的ヨイショトークが気にならなければ田中長徳さんのちょっと版の小さいムックが一番面白い。まぁムックは実用性が一番で面白さはどうでもいいかもしれないが
貼り革を売りまくってるのは、ロシアカメラの密輸^H^H輸入でひと当てしたあの人だったとか
17mm f2.8パンケーキ(田中長徳さん曰く今川焼き)レンズであるが、対称型という紹介があるけど、あくまでも対称型をベースにしたレトロフォーカス型じゃないか、と。確かにもう一本の標準ズームより高い値段がついてはいるけど、単焦点ならではの写りを期待するレンズじゃなくて、携帯性のためのレンズと割り切るべきかな、と
わずかにある樽型の歪曲と色収差が気になる人には気になる所で、えらくバッシングする人もいるわけだが、まぁ周辺部まで解像が高く光量落ちもないのでちょっと目立つのかな、と。光量はファームで補正入れてるのだろうか?
あと、いまいち使い方のカンどころがわからないので、デジ一ムービーについてのムックを買ってみたのだが、デジ一のムービー機能が、フィルムムービーを代替できる(一般のビデオではできない)ものと捉えられてることを知って面白かった
特にキヤノンEOS 5D MarkIIのフルサイズムービーが、大きなボケの得られる機材として注目されている、というわけであるが(というかライカ判フルサイズであるから35mmムービーの倍のサイズである)
萩谷先生のエッセイ 「続・リスプの思い出」http://hagi.is.s.u-tokyo.ac.jp/pub/essay/hagiya/essay/zoku_omoide から、ちょっと引用してみよう

 「時間ですよ」はVTRドラマであった。
何回か生放送もあったと記憶するが、
VTRでも生でも、
テレビのカメラがスタジオのセットを映し出すというのは同じである。
その特徴を並べると、
鮮明な映像、
浅い焦点深度、
奥行のないスタジオ・セット、
影のない明るいシーン、
よく知っている俳優や歌手たち、
感度のいいスタジオ・マイク。
このようなVTRドラマに対局するのが、
映画会社製作のフィルム・ドラマである。
その代表としてあげたいのは、
日本テレビ石原プロの「太陽に吠えろ」、
また、朝日放送と松竹の必殺シリーズである。
フィルム・ドラマの特徴は、
少しかすれた映像、
深い焦点深度、
ロケもしくは屋外セット、
光と影のあるシーン、
若干なじみの薄い俳優たち、
アテレコ。

意識して見ていなければ、全くスルーしてしまいそうだが、フィルム作品とビデオ作品にはこのように厳然とした差がある。藤田まことつながりだが、「はぐれ刑事純情派」シリーズのように、あるシリーズを境に変わったものもある
恥ずかしながら、この差が何から来ているのか今まで考えたこともなかったのだが、焦点深度(被写界深度)の差は、つまりはフィルム作品で使われる35mmフィルムと、ビデオカメラのイメージセンサのサイズの違い(ラティテュードの違いもあるけど)から来ていたわけだ
で、これがデジタル化で、フィルム的な絵が消える運命か、ってなことになってたわけだが、そこにRED ONEなる(イメージセンサは35mmムービーサイズ?)カメラが現れたりしていた、と