こち亀における「ドローン」の説明について - 「本来ドローンとは自律機のこと」ではない

緊急性がある(あまり広まる前に対処したい)ので、ごくざっと書きますが...
こち亀」で、本来ドローンとは自律機のこと、みたいな説明があったようですが(画像)、

間違いです。
クアッド(マルチ)コプターが流行る直前に「ドローン」という言葉が多く使われていたのは、プレデターwikipedia:RQ-1_プレデター)などでしたが、もっと古くから、無人標的機のことを指す「ターゲット・ドローン」などでずっと使われていた言葉です。そして、英語版Wikipediaにあるように( http://en.wikipedia.org/wiki/Target_drone )ラジコン機を指すことも一般的ですし、「標的曳航機」の英語版記事の冒頭に( http://en.wikipedia.org/wiki/Target_tug )「A target tug is an aircraft which tows an unmanned drone,」とあるように、曳航されるようなものも「ドローン」と呼ぶ場合もあります。
ターゲット・ドローンという言葉が以前から使われていて、それを指して単に「ドローン」と言うこともあった、というのは、次の検索結果を最後のほうまで見てゆけば確認できます http://www.google.com/search?q=site:mod.go.jp+%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
こちらの記事にある語の由来によれば(もしもっと良い情報元があれば差し替えます) http://www.wsj.com/articles/SB10001424127887324110404578625803736954968 DH.82「タイガー・モス」(wikipedia:デ・ハビランド_DH.82_タイガー・モス)の無線操縦改造機「クインビー」に由来して(女王蜂→雄蜂)ドローンと呼ぶようになった、ということですから、由来的にも「本来は自律機を指す」という説明は食い違います。