THcomp

Ruby 方面な TL から http://www.srs.ne.jp/~north/text/misc/e40.html を読んで、前々から考えていたことをひとつ
一般的な理解としては「THcomp は超通信機能とデータベースの組み合わせだ」ということでいいと思う。つまり、ファイル共有システムと、その共有システムにファイルを登録した順に発行される ID というわけだ。なぜ「超」通信であるかといえば、離れたところにあるマシンで「圧縮」したファイルに対して、シーケンシャルに番号が発行される点で、そもそも時間的順序という概念が相対論的にどうかということもあるし、仮にそういう番号を発行するシステムがあるとすれば通信速度(究極的には光速)に縛られざるをえない。もし「圧縮」→ ID 発行が瞬時におこなわれるのだとしたら、何らかの相対論の壁を越えるメカニズムが必要となるわけで、「超」通信と言うにふさわしいだろう(「機動戦艦ナデシコ」の「遺跡」がそんなメカニズムという設定でしたが)
一方、作者の North さんが意図したところは「究極のハッシュ関数」だという。これはちょっと無理があって、つまりハッシュというものは情報自体は失われてしまうものであって「圧縮」はできても「展開」はできない。しかし、ではどうして MD5 や SHA によるファイルのチェックが有効であるかといえば、内容の違うファイルが同じハッシュになる確率がほぼゼロだからである
ということをさらに考えると、「この世に実際上あらわれうる全てのファイル」があらかじめ予想できるなら、その中からハッシュが一致するものを選べばいいわけで、理論上は「展開」が可能になる。さらに 1 番から順番に番号を割り振るという性質があることを加味するに、THcomp とは、ラプラスの悪魔が知っている「圧縮される全てのファイル」に対する完全ハッシュ関数と、逆探索ルーチン、ということになるのではないだろうか
まぁ完全に無茶な論理ですが