Interface誌読んだ

中森さんの書きっぷりはなんというかだいたいいつもの通りだなー。4004 が「計算の高速化が主たる目的というのが一般的な理解」ってほんとか? 「わが青春の 4004」を読んだ自分の理解では、電卓汎用ハードウェアと制御命令(マクロ)という構成を当初ビジコン側としては考えていて、それに対してテッド・ホフのアイディアで、より汎用なチップとマイクロな命令による 4004 の構想に至るわけだけど、高速化という話はなかったと記憶しているが...
桑野さんの記事は、ミニコンとかワークステーションのバスについても言及があるとよかったと思う。と思うのは、先日 ELIS 復活祭で、PDP-11 のバス(ELIS 試作機)やら VME バス(ELIS チップ搭載ボード)やらを見てきてそっち方面に興味が向いてるからなんだけど
藤倉さんの記事は TRON 者は必ず読むべし、という感じ。開発プロセスのオープン化とか、できてますか、と言いたいね(誰に?)
広井さんの「プログラミング言語の歴史」はツッコミたい箇所がいくつか。まず、サブルーチンの概念を構造化のところに置いてるけど、もっと前、分割して支配せよという概念は問題解決法として計算機以前からある、というのは置くとしても、EDSAC のプログラミングにおいてすでに(リターンアドレスの受け渡しと戻りジャンプの実現にとってもアクロバチックな手法を使ってでも)確立していた、というのは押さえておくべきと思う。あと、現代的な関数型言語について「個人的な希望でいえば関数型言語に期待」とあるけど、Haskell とか F# とか名前だけでも出せなかったもんですかね。分量の都合か