日本のウェブを池田信夫さんの言う意味で残念にしているのは、池田信夫さん自身である件

池田信夫さんによれば日本のウェブが残念なのは、実名による議論がないからであるらしい
池田さんはその原因として、はてなをあげつらい、disっているが、ぶっちゃけはてブ2ちゃんねるのような、ハンドルや匿名による批判などというものは、池田信夫さんが進んで実践されているように、無視してしまえば問題ない。小倉弁護士が問題にしたような、イナゴの襲来によるコメントスクラムも、コメント機能を止めてしまえばいい
では、日本において、ネットに名前を出すことを妨げている真の要因とはなんだろうか?
はまちちゃんが「本名バレてもへっちゃら?」id:Hamachiya2:20080313:realname で指摘しているように、実世界を通して面倒事に巻き込まれるかもしれないこと、おかしな人の存在をネットの向こうには想定しないといけないこと。これは「無視できないリスク」である。このリスクに比べたら、はてブで叩かれることなど屁でもない
そしてもう一つ。日本で本名所属を晒してネットで活動する場合の一番のリスクは、「日本人はなにかあると、所属組織に個人についての責任を負わせようとすること」だろう。陰湿な私怨による嫌がらせや、ネットで煽動された電凸などを毅然とした態度であしらってくれる組織ばかりではないし、中小企業などでは単純に活動を妨害される。特定の犯人を特定できなければ警察に扱ってもらうわけにもいかない
そして池田信夫さんは、ネット上の言論に対する報復として、所属組織に対し圧力をかけた御仁である。日本のウェブを実名による闊達な議論から遠ざけているのは、ほかでもない、このような池田信夫さんのような、日本人のメンタリティなのである