人間中心のコンピューティングを

IT-PLUS - 「俺たちはどこまでたくましくなれるのか」インタビュー2007(5)村井純・慶大教授
「たくましく」からの連想で、故米澤代表が、数年前(?)に、カタログの「ごあいさつ」で、「したたかに」という表現を使っていたな、と思い出す。なんとなくだがここ数年にヤマがありそうな気がする

学生時代、パソコンをやっている連中が大嫌いだった。パソコンが真ん中で、人間が周りに群がっていたからだ。人間が中心で、コンピューターは周りで人間を支えるような環境を目指してきた。いまのユビキタスはその感覚に近づいている。

安田寿明さんも、「マイ・コンピュータ入門」で、大型機とエンジニア・オペレータを神殿と神官にたとえて、ただの機械が神格化され人間が右往左往するナンセンスな時代、それに終焉をもたらすのがマイコンだ、と訴えていた
安田寿明」でググると、現在トップに出てくるのはいささか (^^; な TRON なページだが、思うに、安田さんのタッチタイプコンプレックス(これは、「〜入門」中にも、「テレタイプを打つのも雨だれである」というくだりがある)が、あのキーボードを見て拒絶反応を起こさせたのも無理はない、とも思うのだが、それ以上に、TRON が「新たなる神殿」に見えたのではなかろうか、という気が時にするのである