「機種依存文字」という言葉の歴史的事情

妖精現実 の(現在)最新の記事を見てつらつらと。
なんとなく思い出したのがフィンローダさんのあっぱれご意見番のこの http://www.st.rim.or.jp/~phinloda/phin/phin9903.html 記事だったわけで、要するに昔のパソコンでは、表示系がコードほぼ直結でハードウェアで実装されてたんで、ある機種でしか表示できないとか、機種によって表示が変わるとかするコードの字をそう呼んでたのが、微妙にその精神を残す意味と、一般人には由来の不明な言葉だけ残って今日に至る、って奴っつーか。誰かが言ってた(誰だったか忘れた)、下駄なんぞ普段全く使われなくなっても「下駄箱」であり、ボールペンシャープペンが詰まってても「筆箱」みたいなもんで、なかなか難しいんじゃないかと。でもま、さすがに「機種依存タグ」ってな派生表現は残らなかったか
福井県のページは誤解っつーよりも単に Unicode 時代以前の常識で書かれてる、ってことだろうけど、しかし一方振り返ってみるに、その「機種依存文字は避けよう」って常識も、一般に広まるにはずいぶん時間がかかったわけで、お役所文書にありがちな丸つき数字とかが化けてるのを見ては苦笑してたのはそんなに古いこっちゃないし、逆に今でも http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/uchuu/haifu/h18/yusou/07011505.htm とか(単に最近の記憶にある頁ってだけで他意はない)頑張って全部Ⅱが全部イメージになってたり
(ケータイでも UTF-8 は見られるようになってきてるけど、このへんの文字は実装されてないとかいう事情もあるなぁ)
「企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても/知識の伝達共有が圧倒的に進む程/情報化されていない近未来」にぼくらは居るのだって奴ですか? (一段目と三段目は攻殻機動隊コミックスの一頁目から)
さらにどうでもいい話、フィンローダさんの記事で思い出したこと Goo と Google の間にそういえば Infoseek を使ってたとか日本円の通貨記号として¥じゃなくて \ を使ってると Unix な環境に親しくない人かなと思うとか