Antec P182マシン、大改修

前に書いた通り、電源とマザーボードを新調したわけですが、この際ということで大幅な改修を行うことにしました(画像は改修後)。

  • 大型のグラフィックボードとの干渉で難儀していたHDDを下段に移動、中段ケージを撤去
  • 同様に、張り出していて、パラレルATAケーブルが邪魔でもあった光学ディスクドライブも撤去
  • 元々は強制排気・自然吸気の、強い負圧タイプが前提のケースだが、下段前面にファンを追加し強力に吸気を行うことで、HDDの強制冷却と同時に、ケース全体を正圧に近づける
  • 下段と中・上段のエアフローを分離する当て板は撤去し、下段吸気は積極的に上にも流す
  • (下段の中間に元々あったファンは以前に撤去済み)

という方針で、完全な再組立を行いました。サーバ的な管理された環境にあるマシンであれば負圧のケースも良いのかもしれませんが、ホコリを避けられない環境ということもあり、フロントパネル内側など、吸気のせいで、かなりえらいことになっていました(正圧にこだわるなら SilverStone あたりに買い替えたほうが素直かも?)。

まずこのケースで難儀するのが下段前面ファンで、P183など後継機と違い、それっぽい空間があるものの12cm角ファンの設置はかなり無理をともないます(こちhttp://day8ge.blog15.fc2.com/blog-entry-503.html の報告にありますように、不可能ではありませんが)。

ひとまわり下のサイズの9cm角(25mm厚)のファンで検討してみたのですが、実際に収めてみると、下段ケージのハードディスクとの間にほとんど間隔が無く、ファンの性能や騒音にも悪影響がありそうで、諦めました。今回の私の選択とは逆に中段にHDDをまとめ、下段がガラ空きであるとか、マウンターを選べばSSD化で前面側に余裕があるとかであれば、(フィルタの爪との干渉の問題もありますが)ここにファンを置くのも悪くないでしょう。

私は思い切って、ケースの前にファンを取り付けてしまうことにしました(写真では側面が写っています)。当然、扉は閉められなくなるので取っ払ってしまい、防音はかなり諦めることになります。通風のため、ケースの金網状の部分は、ファン取付のための角の部分を除いて、ハンドニブラで切除してあります(四隅の角が、ほぼちょうど12cmファンの取付穴の位置にあります)。ホコリ対策は十全にする必要があるので、フィルタを挟み込むタイプの組立式のファンガードを付け、100円ショップにあった使い捨ての、換気口用の15cm角の不織布フィルタを入れています。

(以下、続き)

通風改善のため、電源のATX24線とCPU Power Connector8線は裏配線に回しました(後継のケースでは裏配線の使い勝手はかなり改良されていますが、P182では上下チャンバの分離が優先されていて、あまりたくさんは使えません)。その他、下段にあるので結構長さが余るSATAの電源線などは、中段にのたくらせることで下段および全体の通風の改善を図っています。

また、チップセットとCPU電源部の冷却のための、4cm角で10mm厚のファンがユーザ追加のオプションで取り付けられるマザーボードで、メーカーによる解説では吸気になっているのですが、やはりバックパネル付近がホコリを吸うので(バックパネルの吸入口からダクトを付ける手もありますが)排気の向きで付けました。すると全体のエアフローの設計として、ケース側であるP182の後部排気ファンを付けると排気を奪い合ってしまいますから、上部だけの排気としました。

チップセットヒートシンク付近の構造物の形状が吹付け前提で、逆にすると効果がだいぶ落ちるんじゃないかという気はしますが(そういえばこれまでどこにもマザーボードについて書いてないですが、Sabertooth 990FX です)、マニュアルにも書いてないギミックですので気休めだと思って気にしないことにします。

この4cmファンには、山洋のものでこのサイズでは回転数が最も高いの(6200RPM, 109P0412H901)を選びました。絶対的な騒音としては他の大径ファンのほうが大きいものの、高音の騒音が出るので取付方法を改造したいと思っている所です(その他にもこの日記を書き始めた後にあれこれ手を加えているのですが、それはまた別の記事とする予定)。