情報処理学会発足の頃の話

これはハードコピーを見せたほうがインパクトがある、だろうと判断して持っていったところ、興味を持っていただけたのですが、


この「情報処理学会の発足は1960年、昭和でいうと35年」というのは、電気系6学会あたりに居る人でも(最近は? あるいは情報処理以外の所属だと)あまり知られてないようで、そのあたりの情報へのポインタとかを書いてみようと思います。

創設秘話、といったようなものは(某学SF研の創設の言葉は「闇あれ」だったと伝え聞いておりますが…脱線)、後々になってから面白い話が出てきたりもするものですが、情報処理学会の場合は古いほうに興味深いものがあり、現在「50年史」の附属資料として配布されている「学会30年のあゆみ」中の「30年の軌跡」の冒頭部分をまず読んでみるのが良いように思われます。

(PDF) http://www.ipsj.or.jp/50anv/50nenshi/data/pdf/0101.pdf (PDF)

そこに「発足 情報処理学会は事実上,山下英男(所属:略),和田弘(所属:略)によって創設された.」と端的に書かれていますように(所属については当該2次文献執筆時のものであるため略した)、先見的なヴィジョンを持った少数のリーダーシップにより設立されたというように伺えます。

両先生については、情報処理学会のコンピュータ博物館(バーチャル博物館)にある「日本のコンピュータパイオニア」にある記事も参考になるでしょう( http://museum.ipsj.or.jp/pioneer/h-yama.html http://museum.ipsj.or.jp/pioneer/h-wada.html )。

また、2010年に『情報処理』に掲載された和田弘先生のインタビュー(インタビューは2004年 http://id.nii.ac.jp/1001/00069850/ )も参考になると思います。これはもうほんとに『電子立国』の世界で、あと、アスキーから出ていた本『計算機屋かく戦えり』にもインタビューが収録されていますが、そちらについては電子化という噂を聞いたような気もしますがどうなっているのかな……