チャート式(参考書)とかアルフォート(チョコレート菓子)とかの帆船

(画像 https://twitter.com/Taisay_Nothing/status/462910236186013697/photo/1この帆船ですが、1900年頃のマサチューセッツ州の街のdirectory(イエローページ(タウンページ)のようなものだが、電話番号はまだない)で、広告のクリップアートとして使われているのが複数見うけられます。
で、もっと遡ると、

このような、捕鯨の街、マサチューセッツ州はニューベッドフォードのMerchants (National) Bankという銀行( http://www.whalingcity.net/picture_merchants_bank.html )の小切手の絵柄に由来するようです。画像にある3枚のうち、一番下のものがよく見られるもので、上2枚のような別デザインのバリエーションがあることから、これを発祥とみてほぼ間違いないのでは、と思います。(一応証券類なので画像に "SAMPLE" の文字を入れました)
ところでこの小切手の素性についてですが、どれもAndrew Hicksという署名があり、検索するとアメリカの骨董屋やeBayが(前々世紀の品物にしてはたくさん)出てきます。ブログ記事( http://wpthistory.org/2008/04/the_whaling_emp/ )やニューベッドフォードの博物館の目録( http://www.whalingmuseum.org/explore/library/finding-aids/mss105 )によれば、1799年~1895年、10隻前後の捕鯨船にかかわり、1854年から同銀行の頭取だった、とのことですから、その署名がある小切手がたくさんあるのも道理でしょう。
(追記: 複数枚からスキャン・合成しました。もし高精度な画像が欲しい方がおられましたら連絡してください)
http://pbs.twimg.com/media/B5s7nhLCQAAiwu_.jpg